食事をしていて、食文化に触れられる瞬間がたまらなく好きです。アカヌマです。
大正14年創業の洋食屋「香味屋(かみや)」さんで、古き良き洋食文化を体験してきました。
日本の洋食文化の起源のようなものを垣間見ることが出来る、どこか懐かしさを感じることが出来る洋食屋さんです。
公式サイトにも「基本を忘れず、受け継ぎ守り続けている味」と書かれていますが、まさに受け継がれてきた感を強く感じることが出来る洋食屋さんなのです。
この記事のポイント
冷製コンソメスープ
先ずは冷製コンソメスープから頂きました。
昭和初期からこのスタイルで提供されていたのでしょうかね。色々なことを考えながら食べましたが、こんなコンソメスープを飲む(?)のは初めてです。
スープというよりはジェルのようなコンソメスープです。
冷たくサッパリしつつも、コンソメの風味を強く感じることが出来ます。
同行者の方の「唇に脂がつかないと本当のコンソメスープじゃないんだよ。」というコメントが実に印象的でした。
タンシチューとメンチカツ
タンは実に柔らかいのです。
デミグラスソースも誰もが想像するようなオーソドックスな味をそのまま再現したかのような味わいです。
基本に忠実なのです。
サクサクの衣に包まれたメンチカツも実にジューシーです。
2つに切ることで溢れ出る肉汁がまぁもったいなく感じてしまうほど、じゅわっと溢れ出す肉汁。肉の旨味。しっかりと肉の味が楽しめるので味付けはもちろん不要です。
オムライス
面白いのは福神漬がついてくるんです。
ふわふわではありません。卵はしっかりとしています。オーソドックスでやや薄味なケチャップライス。そして福神漬。
ケチャップをさらにかける文化がなかったから、やや薄味にしょっぱい福神漬をあわせたのでしょうか。
これが驚くほどのマリアージュなのです。
カスタード プディング
〆にはプリンです。
しっかりと卵の味わいが楽しめるプリンで、しっかり固めの小さい頃実家で食べたプリンを思い出させてくれました。
カラメルも味は薄め。あくまで主役は卵の味わいなんだと思います。
どこか懐かしい大正・昭和の味わい
シンプル。基本に忠実。余計な味付けをしない。でも、しっかりと味わいを楽しめる日本の歴史ある洋食屋さんは本当に歴史を感じることが出来るお店でした。
逸品逸品のお値段はややお高めですが、それでも一度、行く価値があるお店だと思います。
レストラン香味屋
シンプルで上品。オーセンティックな日本の洋食屋さんを楽しめます。
僕の世代だと、やっぱり懐かしさを感じる味わい。
そして、古くて新しいを再認識できるお店です。ワインの取扱も、フランスのテーブルワインをあえて入れている感じで実に楽しめます。
レストラン香味屋
- 住所
- 〒110-0003
東京都台東区根岸3-18-18 - 電話番号
- 03-3873-2116
- URL
- http://www.kami-ya.co.jp/honten/
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