いつかは京都の祇園で一見さんお断りのお店に行ってみたいです。FOODee編集長アカヌマです。
六本木に、まるで京都の祇園に行ったかのような気分が味わえるお店があるということで伺ってきました。
祇をん 花かんざし
六本木の新国立美術館のすぐ目の前という場所にありながら、店内に入ると六本木にいることすらも忘れてしまいそうな京都の料亭のような佇まいのお店です。
店内には広告業界の方ならテンションが上ってしまうこんな掛け軸も。
ウッディ・アレン直筆のサイン入りということでかなり貴重な一品がさらっとかけてあります。
祇をん 花かんざしのコース料理
歴史ある料亭風のしつらえんの店内。献立も日替わりでこんな感じで用意されています。
持って帰りたくなる(持って帰りました)ようなメニューです。
開くとこんな感じです。
本日の先付、前菜、造り、焼き物が丁寧に解説されています。
そしてメニューの裏側にはおばんざいが書かれているんです。
すべておかわり自由・売り切れ御免。と、書かれていることから分かる通り、最初の4品を頂いた後は好きなものを好きなだけ食べることが出来ます。
ちなみに「おのみもの」のメニューも「お好みの飲み方で、お好きなだけ」と、書かれています。つまり、わかりやすく言えばおばんざいは食べ放題。お酒も飲み放題のお店なのです。
しかも一般的なお店の居酒屋の飲み放題とは一線を画す本格的なお酒の数々を好きなだけ飲むことができます。
もちろん居酒屋とは違いますから、特に時間制限もありません。
お腹が一杯になって、適度に酔いが回ったところでお暇させてもらえばいい。
料金はどれだけ食べても飲んでも、わずか10,000円(税別)というなんとも素晴らしい料金体系です。
さて、肝心のお料理です。
6月14日の夕餉
先付け
先付け 焼き茄子、生麩、汲み上げ湯葉
べっ甲あんかけ、アスパラ、生姜
これからはじまるいろいろな料理を楽しむための前哨戦として相応しい料理です。
京都らしい一品からスタート。
それぞれの素材の味が引き立ちます。
前菜
見た目にも素晴らしい前菜が登場。全9品の前菜はどこから手を付けていいか迷うほど。
迷った挙げ句、たこ柔煮からいただきました。
想像以上の柔らかさ。美味しくて自然の風味や素材の良さが引き出された上質なものをほんのちょっとずつ沢山いただけるのは幸せです。
造り
ちょっとお上品なお作りもいただきます。
焼き物
小ぶりな鮎の塩焼きです。
このサイズだと、頭からまるっと頂けるのが良いですね。鮎の苦味、旨味、甘み。色々な複雑味のある味わいを一口で頂きました。
おばんざい
そして、後は好きなものを好きなだけいただけるおばんざいの時間です。
先ずは玉蜀黍(とうもろこし)のかき揚げから頂きます。
続いてだし巻き。
卵が美味しかったので、う巻も。
え!?また卵いくんですか?的な雰囲気も感じつつもしっかりと茶碗蒸しも頂きます。
好きなものを好きなだけ食べるスタイルだと偏りますね(笑)
上品なお出しの味わいが楽しめる肉じゃがを。
鶏の唐揚。
そして、コロッケといただきました。
〆にはメニューにはなかったのですが、シラスとわかめの炊き込みご飯を作ってくださいました。
こちらもしっかり美味。
京都で修行をしたという職人が一品一品丁寧に作る料理は繊細で、お出しの味わいや旬の食材の味を引き出すような味付けで実に好感がもてる料理の数々です。
六本木の喧騒の中にいるのも忘れてしまうような静かで時間も気にせずにゆっくりとした時を過ごすことができます。
「またおこしやす。」
という京言葉が実に心地よく耳に残る素晴らしい空間で食事ができるお店でした。
ごちそうさまでした。
京都に来たような気分が味わえる
行ったことはないんです。行ったことはないんですが、京都に来たような気分を味わえる素敵な空間で食事を楽しむことができます。
上品な味付けの料理の数々は薄く上品。けど、しっかりと楽しめるお出汁の味わいと旬の食材の味を引き出すような味付けを楽しむことができます。
ワインや日本酒の持ち込みも無料というこちらのお店。
是非、大切な人と、ちょっと六本木らしくない落ち着いた空間でゆっくりとした時間を過ごしたいときにでも使ってみてください。