【三軒茶屋グルメ】こだわり抜いた焼き鳥が食べられる華舞㐂屋ろんど

最近開拓中の三軒茶屋。もういっそのこと三軒茶屋に引っ越そうかと悩み中な好きな街です。

すずらん通にある華舞㐂屋ろんど

駅からほど近いところにあるすずらん通りは「喰うてかへんか?すずらん通」と書いてあります。
なんで関西弁?という疑問を持ちつつまぁそれは置いといて、細い通りでそこまで長さもないのですが、その通りに飲食店がギュっとたくさんあります。

チェーン店もあればディープな雰囲気のお店、色んなお店がありますが、その中にひと味違う外観のお店がありました。

それが「ろんど」です。
1軒だけ何だかおしゃれな雰囲気を醸し出しています。

ろんどの雰囲気

お店に入ってみると、そこは和モダンな店内でした。

店内に入ってすぐテーブル席があり、テーブルにはお品書きが置いてあります。
壁紙、椅子のシートの柄、物の配置、全てにセンスを感じるオシャレ空間。

そして奥にはカウンター席もあり、私達はそこに座りました。
メニューはフードとドリンクで分かれており、そのメニューカバーが木なのです。
細部に渡るこだわりが凄い!!

カウンターがあるのでお一人様でも来やすいと思いますが、デートにもいいかも!
テーブルは横並びなので8名とかの飲み会でも来れそうです。

私達が行った時はテーブルに4名、カウンターは女性同士、お一人様の方が食事を楽しんでいました。

お通しは一汁三菜

「当店のお通しは一汁三菜です。」と提供された一皿はお通しとは思えない前菜でした。
キャベツのスープ、ささみのポッシェ、チーズと紅芯大根、リエットのプチシューと4種類も味わえます。
一緒に行った方はレバパテが入っていたのですが、事前にレバーが苦手であることを伝えていたのでプチシューになっていました。嬉しい配慮です!!

在来野菜と季節野菜のテリーヌ

野菜のテリーヌってどんなのだろうと思っていたのですが、とても綺麗な一品でした。
7種類以上の野菜が使われていると思われる芸術的なテリーヌはほんの少しだけゼラチンで固められていて、それらをキャベツで筒んでいます。

野菜の下処理がしっかりされているということと、一種類ずつ野菜が甘くて美味しいということ、次はどれを食べようかなとワクワクしながら選べる、という素敵な一品です。

二色の鶏刺しカルパッチョ

「お取り分けしてお持ちしますね。」
そう言われたのでお皿に取り分けてくれるのかと思ったら、とても素敵な状態で提供されました。
切り株を模した台に盛られているのです。

ほんのり和風に味付けされていて素材の味を楽しんでほしいという気持ちが伝わってくるもも肉。
地鶏なので噛みごたえがあるようなお肉なのかしら?と思っていたのですが、柔らかすぎず硬すぎず、新鮮なのに舌触りがねっとりとしていて、まるで熟成された白身魚のような舌触りでした。

少し酸味のある柑橘系で味付けられたむね肉。
こちらもしっとりとしていて、今まで食べたことがあるむね肉とは異なりました。

極み出汁野菜おでん

こちらは東京しゃもの白湯スープを合わせた出汁を使っているとのことです。
出汁とお野菜にこだわったおでんはとても上品でお出汁も美味しいのですが、そもそも美味しいお野菜にそのスープの味が染み込んでいて、これまた更に美味しくなっているのです。
特に大根と人参は印象的な味。

【出汁野菜おでん】
在来野菜 秘伝豆
在来野菜 雲下人参
在来野菜 うるい
在来野菜 たけのこ
在来野菜 おかひじき
庄内野菜 庄内砂兵大根

選べるお猪口

最初はグレープフルーツサワーを飲んでいたのですが、焼き鳥を食べる際に熱燗に変えました。
お猪口は選ばせてくれるのですが、受け皿もまたカワイイ。

奏鳴曲(そなた)粋香焼鳥5本

前菜も美味しかったですが、メインは焼き鳥!
焼き鳥は1本からも注文できるのですが、5本・7本・9本のお任せもあります。
私達は5本でお願いしたのですが、1本ずつ焼いて提供してくれます。

秋田県 比内地鶏のせせり

使われているお塩はソルトフラワー、ソースは焦がしわけぎです。
食べる前から炭と鶏の香りが凄い!
ぎゅっと詰まった旨みと甘み、塩も甘さを引き立てているように感じました。

山梨県 信玄鶏のささみ

レフォールクリーム、グリーンカルダモンというスパイスが使われています。
口に入れた途端に衝撃が走りました。

ふわっとした食感だったのです。ささみでこの食感は初体験。
クリームもこのささみにとてもよく合います。
「これは本当に凄い!!」と思わず連呼してしまいました。

山形県 山形地鶏の首皮

お塩はハワイアンソルト、お好みで3年熟成のバルサミコを付けて下さいとのことでした。
程よい焼き加減で噛んだ瞬間はパリっとするのですが、咀嚼すると甘い脂が広がります。

ちょうちん

5種盛りにちょうちんが入っていました!
これはとっても嬉しい!!

箸で持ってもピン!とした「きんかん」はとっても新鮮であることがわかります。
「ドラゴンボー…みたい」と言いそうになって言葉を飲み込みました。

一口で食べて下さいとのことできんかんを口に含んでからお肉も口に含みました。
口の中でプチっと弾けたきんかんは最初の食感も良かったですが、とてもクリーミーな味わいでとても幸せな時間でした!

東京しゃも(もも・むね・すね)

しゃもの部位違いを楽しめる1本。
これもまた嬉しいです。1本であるがゆえに違いを楽しむことができる焼き鳥!

5本全てを食べて感じたことは色んな銘柄を楽しめること、「和」だけではなく、「洋」のニュアンスも含まれていて、しかもそれがマッチしているという点です。

自家製ジェラード

最後は自家製ジェラードを食べました。
ミルキーなこのジェラードは濃厚なのにしつこくなく、ほんのりスパイシーな風味もあります。

お食事の後は!

お会計をお願いするとほうじ茶と小さな宝箱が提供されました。
「お茶と一緒にどうぞ」と出された宝箱の中には小さなクッキーが入っているのです。
甘さ控えめでさっくりとしたこのクッキーはほうじ茶と良く合う味でした。

最後の最後まで何だか嬉しい!

ろんどのこだわり

味以外にも印象に残るのがお皿。
毎回違うお皿で提供されて視覚的な楽しさもあります。

銘柄鶏を常時10種類楽しめる、またそれが全て新鮮。
また鶏料理以外もこだわりが見えるお料理の数々は満足度が非常に高く、食べるたびに目を見合わせて「美味しいね!」そんな会話が生まれる味なのです。

厳選した調味料

そして野菜にもこだわっています。

帰る前に気がついたのですが、何とこちらのお店のオーナーさんは自社でぶどうを栽培しており、ワイナリー設立を目指しているそうです。
なんてこった!ワイン飲めば良かった!と後悔しつつ、また次の愉しみにしたいと思います。

またこれも帰る時に気がついたのですが、今回私達が食べた料理は「おきまり」というコースにかなり近いものを頼んでいました。(笑)

初めて行った時はコースで楽しむ方がいいかもしれませんね。
こちらもまた人におすすめしたくなる、だけれどもとっておきの秘密にしたくなるような素敵なお店のひとつです。

  • 焼き鳥
  • 新鮮さ
  • 野菜料理
  • お店の雰囲気
4.8
グルメブロガー バーボンなつき: 将来の夢は「板前」から始まりました。 それなのになぜかSE・一般事務・経理を経験。 しかし飲食への熱い思いは留まることがなく、エンゲル係数が高い生活へ。 作る、見る、食べる、食べてもらうことが好き。 キャッチコピーは【胃の中に入るものは何でも好き。】 しかしピーマンは食べられません。