やっぱり美味しいシングルモルトを飲むと幸せになれますね。アカヌマです。
今日は信濃屋さんの10周年記念で発売されたシングルモルトの駒ケ岳 [1988] 29年を飲んでみました。
SHINANOYA PRIVATE BOTTLING(信濃屋 プライベートボトリング)10周年を記念して発売されたものの一本ですが、定価88,000円にもかかわらずネットではわずか1時間で即完売。
既にヤフオクとかではプレミアムがついて販売されていますね。
日本が誇るジャパニーズウイスキー原酒
信濃屋スピリッツバイヤーの北梶氏と、長野県中央アルプス駒ケ岳山麓標高798mの地に鎮座するマルス信州蒸留所の竹平所長がガッツリテイスティングをして選んだのが、1988ヴィンテージ蒸留の29年熟成原酒ということです。
テイスティングノート
信濃屋スピリッツバイヤー北梶氏によるテイスティングノートです。
【香り】
バニラ、トロピカルフルーツのフーセンガム、乾燥茶葉、徐々にリンゴや洋梨のエステリーな香り、樺の木と軽いスモーク。
【味わい】
口に含むと、甘いオーク、カスタード、大麦糖、アップルパイ、熟したバナナ、アプリコット、マーマレード。ウッディでフルーティーな味わいと共に心地良い熟成感を感じる。
【フィニッシュ】
フィニッシュはバナナの渋皮、ジンジャー、オールスパイス、甘みを伴いながらもビターでスパイシーに長く続く。
【コメント】
ジャパニーズの長期熟成独特の多彩で濃密なフレイバーと展開力は圧巻、旧時代の遺産を体感して下さい。
さて、期待が高まりますね。
実際に飲んでみます。
序盤はまだまだ固かったのですが、一気にぐわっと香る強烈な甘味と軽めのスモークを感じることが出来ます。
味は開いてくるととても深い複雑味を帯びた味わいです。甘い林檎や、オーク樽。フルーティーなのにちょっとジンジャーのような辛さ。
そして、余韻は様々なスパイスが織り交ざったようなスパイシーな辛さと蜜の甘さの同居を楽しめました。
いつまでも嗅いでいたいような素晴らしい香りは先日飲んだ山崎のミズナラ2017とはまた違った心地よさを感じます。
これは幸せなシングルモルトです。
ごちそうさまでした。
駒ヶ岳 [1988] 29年 信濃屋10周年記念モデル
ジャパニーズウイスキーの繊細で複雑味豊かな風味は素晴らしいですね。
香りも、味わいも余韻もしっかりと楽しめました。
このクラスのシングルモルトが、もっと低価格で普通に飲めるようになると面白いなーと思うのですが、だいぶ先になりそうですね。