種類豊富で美味しいお料理の数々。
そんなカジェーロを紐解きたく、オーナーシェフ朝比奈よりこだわりや修行時代についてお話を伺ってきました!
この記事のポイント
朝比奈健介さん
Callejero(カジェーロ) オーナー
1979年千葉県印西市生まれ。
18才の頃から飲食業界に入り、箱根プリンスホテル、イースト21等のホテルレストランで修行の後、千葉県や東京都内の様々な飲食店で修行を積み、千葉県佐倉市でフェザーリーフ (Feather Leaf) を開業。
2013年 千葉県船橋市にCallejero(カジェーロ)を開業。
船橋で地産地消。繋がりで食材調達。
本日は宜しくお願いします。
先程料理を食べさせていただいたのですが、とてもカジュアルな雰囲気で、お値段もリーズナブルなのに一つ一つの料理や素材にすごくこだわりを感じられました。
食材などのこだわりを教えていただけますでしょうか?
宜しくお願いします。
食材は地産地消をテーマに仕入れを行っています。
船橋は漁港もあるし、野菜も取れるのでこれを活かしたほうが良いと思ったのです。
野菜は農家さんと直接契約しています。
西船橋にある小松菜で有名な平野農園さん。僕の地元にある印西の柴海農園さん。2つの農園さんをメインに仕入れをさせていただいています。
やっぱり野菜は造り手と鮮度で全然美味しさが違うのです。
畑まで行ってその場で食べたら、味が全然違うことに気がついたのです。
今でも足を運んで仕入れをしています。
ちなみに魚は契約している漁師さんがいるので、近くの船橋漁港まで直接取りに行っています。
なるほど。かなりこだわって仕入れをされているのですね。
食材を決めるポイントは如何でしょう?
やっぱりまずは自分たちが必ず食べて試しています。
あとはワインを楽しんでもらいたいので、ワインと合うような料理になるよう食材を選ぶようにしています。お肉は葡萄牛という、ぶどう粕やハーブを食べさせて育った牛のお肉を出しています。
また、豚肉も国産豚とは一味違う特徴を持つスペイン産豚肉をお出ししています。
カジェーロで色んなワインに出会ってほしい
カジェーロさんはワインがオススメなのですね。
どういったワインをオススメされていますか?
オーガニックワインをオススメしています。気が抜けている感じがして、以前は実は余り好きじゃなかったのですが、最近ではフランスの有名なワイナリーもオーガニックワイン造りを始めたりしていまして、オーガニックワインも美味しくなってきました。
オーガニックワイン。いいですね!
ワインを選ぶ基準はあるのですか?
様々な国のワインを用意しているのですが、葡萄はその国の自葡萄を使っていたり、小さいワイナリーでも味が良くて、自分たちの国の良さが引き出されているようなワインを選ぶようにしています。
スペインならテンプラリーニョやガルナッチャの葡萄。チリならカルメネールの葡萄、アルゼンチンならマルベック、ポルトガルならモスカテルみたいな感じです。
もちろん、シャルドネやカベルネ・ソーヴィニヨンみたいな有名な葡萄の品種を使ったワインも置いてありますが、カジェーロでとにかく色んな味に出会ってほしいのです。
マニアックですが、お客様にも説明のし甲斐がありそうですね!
グラスワインも赤白3種類ずつあるみたいですが…。
グラスワインも色々楽しんでほしくて、バランスを考えて3種類を選んでいます。赤ワインだと果実味があるワイン、樽香のあるワイン、飲みやすいワイン。みたいな感じです。
白だと、酸味があるワイン、ふくよかなワイン。バランスが良いワイン。
バラエティを考えて、お客様から軽く伺ってそのニュアンスに合うものから出すようにしています。
自分の好みを伝えたら選んでくれる感じですね。
そうですね。
それでお客様の好みにマッチした瞬間はやっぱり嬉しいですね。やりがいを感じます。
それは嬉しい瞬間ですね。
美味しいものを。ちょっと気軽に
ちなみに、カジェーロさんに初めてきた場合の、お客様の楽しみ方を教えてください。
まずは、イケメンスタッフがいるので、女性のお客様は是非声をかけてください(笑)
(笑)
あと、カジェーロはタパスという小皿料理のお店ですが、日替わりで5種の持ち合わせプレートもご用意しております。
行ってもらえたら予算やお好みに合わせても作らせてもらいます。
ちょっとずつ色んな味を食べてほしいので、プレートで美味しいところをお出しします。
それで気に入った料理を見つけて、カジェーロを楽しんで欲しいですね。
かなりメニューは種類が多いですよね。
パエリアだけでも3つの味があったり…
これを食べて!みたいな料理はありますか?
そうですね。普段使いをして、色んなものを食べてほしいので、特に「これ!」というのはありません。
どちらも手作りですし、一品一品しっかり作っているので自慢の料理です。
本場のスペインバルは喫茶店と居酒屋と食堂が一緒になったような生活の延長線上にあるような業態なのです。
カジェーロにも気軽に来ていただいて、ちょっとカウンターでワインを一杯だけ飲んで帰られるようなスタイルでも大歓迎ですよ。
自分なりの楽しさを見つけてほしいってことですね!
そうです。
カジェーロはスペイン語で「寄り道とかハシゴ酒」みたいな意味なんです。
だからふらっと寄ってもらうのも大歓迎です。
箱根プリンスホテルで修行
話は変わりますが、朝比奈さんはどちらで料理の修行をされたのでしょうか?
高校生時代に、地元の中華屋のような居酒屋でアルバイトをしていました。
特にやりたいこともなかったので、そこで社員にならないか?と声をかけていただいて就職したのですが、これがなかなか面白かったのです。
小さな居酒屋さんだったので、とにかく人のふれあいが楽しくてのめり込んでいきました。
その後、ご縁があって都内にあるホテルのレストランで働き始めました。それが洋食に入るきっかけです。1年くらい働いた後、本格的にフレンチの勉強をしたくなって、箱根のプリンスホテルで住み込みで働き始めました。
住み込みですか!?
山の中のホテルで遊ぶところもありません。最初は4畳半の4人部屋でした。半年経ってからようやく二2部屋になりました。
朝から晩まで仕事をしていましたが、温泉だけは入り放題でした。(笑)
若いからこそできる経験ですね。凄いです!
やっぱりホテルでの経験が一番勉強になりました。
最初の1年は雑用でしたが、次第に調理もさせてもらえるようになって、フレンチだけでなくて忙しい時は、イタリアン・中華・和食にまわされる。結果的に総合的に勉強になりました。
かなりハードそうですね。
ケーキもそこで覚えさせてもらいました。
クリスマス時期は5日間位ひたすら生クリームをスポンジに塗っていました。最初は先輩たちの速さに驚いたのですが、2・3日やっていると自分でも驚くほど早く塗れるようになるんですよ。
正月はお節の仕込み。年末はかなりハードでしたね。
ただ、濃密な3年間を過ごさせてもらいました。その後も都内のホテルや、千葉県内の飲食店で働かせていただきながら飲食業について勉強をさせてもらいました。
しっかりと修行をされたベースがあってからこその今なのですね。
カジェーロの今後
ちなみに今後、お店でやっていきたいこととかはありますか?
そうですね。
僕は変なところで凝り性なのですが飽き性な部分もあるので、メニューやワインはすぐに変えてしまいます。
自分でやっていて飽きないように、色々と変えていきたいとは思っていますが、今後はロゼワインに力を入れたりワインの飲み比べとかのイベントも開催したいです。
それは楽しみですね。是非参加してみたいです。
本日はありがとうございました!
こちらこそありがとうございました。
カジェーロにフラッと寄り道がてら気軽にご来店ください。最後にカジェーロを支えて呉れている心強い2人のスタッフの事も少しご紹介させて頂けたらと思います。
カジェーロの調理・仕入れを担当しているイイダです。
カジェーロでは、食材の産地や素材にこだわっています。中でも『船橋ブランド』をたくさんのお客様に食べて知ってもらいたい。
船橋港で水揚げされる魚や農家さんの手掛ける野菜は料理人として、とても魅力的。
料理人の目線から、船橋の良さを伝え、体感してもらい、楽しんでもらえるお店にしていきたいですね。
そんなカジェーロの最終目標はスペイン進出ですかね(笑)
カジェーロのホール・ワインを担当しているショウです。
お客様との会話を大事にしており、お客様のお好みに合わせたワインの提供はもちろん、料理に合わせたワインとのマリアージュも会話をしながらオススメできたらと思って、日々、ワインの勉強をしています。
これからも、たくさんのお客様と触れあいながらカジェーロも自分自身も成長していきたいと思っています。
気軽な気持ちで、カジェーロにフラッと寄り道してください♪
Callejero (カジェーロ)
- 住所
- 千葉県船橋市本町4-41-29 ライオンビル 2F
- 電話番号
- 047-421-1055
シェアいただけると励みになります
- -