基本的に尿酸値が上がりそうなものは大好きです。アカヌマです。
さて、9月になってイクラの旬の時期がやってきました。
今は冷凍技術が発達してきていますので、いくらを一年中楽しむことが出来ますが、9月から10月下旬、11月上旬くらいまでの3ヶ月弱で1年分のイクラをつくり、冷凍保存されることになるのです。
この記事のポイント
いくらと筋子の違いは?
ちなみに、よく疑問に思われる方が多いイクラと筋子の違いですが、筋子は卵巣に入ったままの卵のことを言います。その名の通り、筋(スジ)のような卵巣膜に卵(いくら)が繋がっている状態です。
卵を外す前のものは、全て筋子と呼ばれます。卵巣膜から外した一粒一粒の卵の状態がいくらです。
一般的に、筋子として出荷する場合はまだまだ未成熟ないくらの場合が多く、粒が通常のイクラよりも小さめの場合が多いです。そして、筋のまま塩蔵加工品にされることがほとんどです。
いくらの旬は?
そんないくらですが、9月ころからいくらとして販売が開始されますが、実は9月ころのイクラは皮が薄くて味も薄めになるのです。
いくらの味はもちろん造り手の味付けで大幅に変わります(醤油、塩、味醂等が一般的ですが、地方やつくり手に寄って配分が大幅に変わるのです。)が、元々持っているイクラ自体の味の濃厚さというのもあるのです。
11月くらいまでにかけて味も濃厚になって、皮も厚くなっていくのがいくらです。
イクラの皮が厚くてちょっと皮だけ口に残ってしまうような感覚を味わったことがある方も多いと思いますが、ああいったイクラは10月後半とか11月あたりに獲れた産卵直前の栄養を蓄えたいくらになります。
イクラの味わい
さて、個人の好みの問題はありますが、一般的には皮は柔らかいほうがいくらの食感は楽しめると思います。
特にお寿司として食べたり、御飯の上に乗せて食べるような場合は皮は厚めよりも薄めのほうが食感が楽しめるはずです。
いくら本来の味わいは薄め(といっても味の大半が味付けで決まります)かもしれませんが、個人的にはこの薄皮のいくらが好みです。
厚皮のイクラが好みの方は10月下旬や11月頃に捕れたいくらを見つけると、上手く楽しめるかもしれません。
イクラの味付け
ちなみにイクラの味付けですが、これも好みが分かれますね。
岩手県宮古市で漁師をしていた祖父母の家では、醤油だけのシンプルな味付けのいくらを好んで食べていました。
市販されているイクラは、味醂や日本酒系の甘さを感じるイクラの場合が多いですね。
塩や醤油のみで味付けされた素材の味をしっかり感じられるシンプルな味わいのいくらと、調味料でしっかり味が整えられたタレの味を強く感じるいくら。どちらが好きかは好みの問題でしょう。
最終的には生筋子を買ってきて、自分で味付けをすることで好みの味わいのイクラを作ることが出来るかもしれません。
(市販されているいくら醤油漬けのタレとかは驚くほど調味料がてんこ盛りですが)
今回、友人からイクラを頂いたのですが、塩と醤油ベースのかなりシンプルな味付け。時期的にもまだ薄皮で最高の食感を感じさせてくれるイクラでした。
ごちそうさまでした。
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