岩手県は一関市にある丑舎格之進。こちらでランチを食べていたときに僕らは気づいたんです。
無料で提供される冷たいお茶がやけに美味しい・・・。そう。本当にこのお茶が美味しいと感じた僕らは店内で喚き散らしました。
「これ美味い。」「最高。」「売って欲しい。」
そしたら本当に売っていたんです。
かさい農産の「かさいくんちのごぼう茶」
格之進の店頭に売ってあったごぼう茶(大)を買い占めた僕らは千葉社長から伺ったかさい農産さんのエピソードに心を打たれました。
かさい農産の現会長 葛西信昭氏が体調を崩したときに、ごぼう茶が体に良いということを聞いて自家生産していたごぼう茶を飲み始めたら体調がすこぶる良くなったということで一般販売にまでこぎつけたというのです。
ごぼう茶と言えば、最近は健康に良いということで注目されています。
ごぼうに含まれる水溶性食物繊維のイヌリンは腸内環境を改善してくれる効果がありますし、ごぼうの皮に含まれるサポニンには血液をサラサラにしてくれます。
サポニンはアンチエイジング効果もありますし、ごぼうに含まれるアルギニンが成長ホルモンを促して、美肌や若返り疲労回復に効果があると言われています。
そんなごぼう茶のお話を聞いたら実際にお会いしてお話をしてみたくなるのですが、「近所だから行ってみる?」という株式会社門崎 千葉社長の一言で実際にお邪魔させていただけることになりました。
柔らかくて白いごぼう
かさい農産ではごぼうの栽培を行っていますが、ごぼうの栽培に適した土地で無農薬で行われているとのことなのです。
白くて柔らかいごぼうは、真ん中から手で折ろうとするとぐにゃっと曲がってしまうほど柔らかく弾力があるごぼうを作っています。
もちろん味もピカイチのごぼう。この自家栽培したごぼうでごぼう茶を作っています。
完全手作りのごぼう茶
ピーラーを使って皮ごと「ささがき」にしたごぼうです。もちろん手で行うため、かなり大変な作業です。
こちらをフライパンでひたすらじっくり焙煎していきます。
10個近く並べられたフライパンでごぼうをひたすら焙煎する作業にただただ驚愕です!
機械を使ったり、労働効率をもっとあげようと検討したこともあったらしいのですが、やっぱりこの方法が一番美味しく出来るとのことでこの方法でずっと作り続けているのだそうです。
焙煎しながら煎りすぎてしまったりしたごぼう等を弾きながら、じっくり時間をかけて丁寧に焙煎していきます。
白かったごぼうは徐々に香ばしい色に変化していきます。匂いもごぼうの香りから実に香ばしい旨味の強い香りに変化していました。
ティーパックに詰める作業ももちろん手作りです。
機械化や効率化を行わず、完全手作りで丁寧に丁寧に作り手の愛情がガッツリ詰まって作られたごぼう茶。
これが美味しくないわけがないのです。
水出しのごぼう茶はさっぱりしてていくらでも飲めてしまうような健康的な美味さ。煮出したごぼう茶は味わい深く、深い旨味と酸味がプラスされてこれももちろん美味。
全く泥臭さを感じさせない爽やかなごぼう茶の美味しさは、一般的なごぼう茶の持つ「どこか泥臭くて、ちょっと苦味があって旨味が薄くて漢方茶を飲んでる感じ」のイメージを完全に払拭させてくれます。
かさいくんちのごぼう茶は健康のためというよりは、単純に美味しいから飲み続けることが出来るごぼう茶なのです。
ネット等では残念ながら売ってはいませんが、どこか(格之進の一部店舗や一関のおみやげショップ。道の駅等で販売しています)で見かけたら一度は飲んでいただきたいのがこの「かさいくんちのごぼう茶」です。
急な往訪にもかかわらず、快く対応していただいて本当に感謝です。
一関の美味しいもの。また発見してしまいました。